可愛い保健師eriさん奮闘記!!④ へのコメントにお答えします。 カーボカウント・GI値にも触れて

「可愛い保健師eriさん 奮闘記!! ④  アメリカ在住の妊婦さん 糖尿病の食事でパニック!! 」
のコメントに書き込みをいただきました。

お返事がかなり長くなるので、1ページ立ち上げましたので、宮本さ~ん!! こちらをお読みください。


sho
2009/09/14 17:39

山内さま。
初めまして。
宮本と申します。

質問があります。
初めてなのに、不躾であることを、まず、お詫びします。

低脂質、高炭水化物の食事療法で、何故、糖尿病が改善されるのか…教えていただけませんでしょうか?

また、炭水化物摂取後の血糖値の動きをご存知ですか?
糖尿病患者の食後血糖を、確認したことがあるのでしょうか?

私は、食後2時間の血糖を、高炭水化物の食事ではコントロールできません。

できない患者は、インスリンを使いなさい…ということでしょうか?

私自身、糖尿病ですが、日本の高炭水化物、低脂質、カロリー制限の食事療法を守って、糖尿病を悪化させてきました。

薬だけがいたずらに増えた挙句、「インスリンに切り替えです」といわれたのです。

ここ2年、主治医を変え、糖尿病専門医の指導を得て、糖質に注意を払うような食事に切り替えて、今では薬からも離脱し、コントロールを取り戻しています。

我々は、真剣に糖尿病と闘っています。

カーボカウントを茶化さずに、治療効果の実績とうものを、勘案できないでしょうか。

どのように、お考えでしょう…。




宮本様
コメントありがとうございます。

>主治医を変え、糖尿病専門医の指導を得て、糖質に注意を払うような食事に切り替えて、今では薬からも離脱し、コントロールを取り戻しています。

 ご苦労の末、信頼できる先生にめぐり合え、薬からも離脱できたとのこと、良かったですね。

 私もずっと糖尿病と腎不全の患者様とのかかわりを続けて今日の職務につきました。

多くの患者さんの、それぞれのケースに接してまいりましたが、今回のアメリカの友人の話はけしてカーボカウントを茶化しているのでもなく、宮本様のおっしゃる「低脂質、高炭水化物の食事療法」とやらを推奨しているものでもありません。

また、糖尿病食は「低脂質、高炭水化物の食事療法」でもありません。

そのように受け止められ、そのことで、宮本様に不愉快な思いをさせてしまったのであれば、大変申し訳ないことをしたと、心よりお詫び申し上げます。

「可愛い保健師eriさん 奮闘記!!アメリカ在住の妊婦さん 糖尿病の食事でパニック!!」のシリーズ

http://ykeiko.at.webry.info/200909/article_2.html
http://ykeiko.at.webry.info/200909/article_3.html
http://ykeiko.at.webry.info/200909/article_7.html
http://ykeiko.at.webry.info/200909/article_8.html

かいつまんで申せば、この友人の妊婦さんは、Drから糖質は駄目といわれ

「白米・白いパン・芋・果物禁止、玄米もちょっとだけ。」
「揚げ物とか肉とが食べなさい」
と言うエキセントリックな指導と併せて

「日本の糖尿病食は基準が甘すぎる。日本はこれ以上平均寿命を延ばしたくないから、ちゃんと管理しないんでしょ?」と言われ、メンタルを傷つけていたことがスタートです。

 また、ノンシュガーのアイスクリームやノンシュガーナッツ入りのヨーグルト、要は砂糖を含まない間食はOKといった指導も受けていましたので、

 指導どおり野菜を50%比率で食べても、主食のご飯や玄米、麺類を我慢しすぎたことによる空腹感に耐えられず、本人も無自覚のクッキーやクラッカー、ドーナツなど糖分・脂肪分の多い間食をドカ食いするという悪循環から血糖コントロールを乱していたケースです。



 カーボカウントは1型の糖尿病患者さんへの特殊な食事療法なので、カーボカウントというより、グリセミックインデックス(GI値)に置き換えてお話します。

グリセミックインデックス(GI値)の低い食事は、炭水化物が消化されて血液中に糖として入り込む速度が速く、インスリン分泌などに影響しやすいといわれ、上手に活用すれば血糖値の改善に役立ちます。

麦芽糖(GI値 110)、ブドウ糖(GI値 100)、砂糖はブドウ糖と麦芽糖の結合体ですから、当然ノンシュガーには意味があります。

白米はGI値70 ですが、パスタは 55 、玄米 50 、エンドウ豆 50 、サツマイモ 48 なのです。

アメリカ人の進める シリアル(ノンシュガー) は 50 ですが、食べてよいと言っている クッキーや コーンは 70 ですから ご飯と同じレベルですね。


 炭水化物+食物繊維により消化吸収延長させ、インスリン分泌を最低限に維持することから、血糖値を徐々に高くし、高いまま一定に保てるが、インスリン分泌が促進されることがない。

アスリートの長時間エネルギーレベルを高く維持できる食事法が、この食べ方の背景にあり、このカーボハイドレートの食事法の背景は日本食の栄養バランスなのです。

(これは、糖糖質食と言われています。なぜなら和食の糖質比は60%、欧米食は50%ですから、彼らにしてみれば高糖質食と言う表現になります。・・・日本人には、昔から日本人の体型にあった食べ方です)

 スポーツ選手が、タップリのパスタを食べるのは、ここからきているのですね。


食後血糖を改善することが糖尿病の合併症予防に有効だと言う研究報告がどんどん発表されてきています。
 

 GI値の低い玄米やパスタ、(芋が主食でもいいのですよ)を(許容量)食べて、野菜をたっぷり取り、動物性の脂肪を取り過ぎないように赤身の肉や、お魚、豆腐、卵を毎食手のひら1つから1つ半食べましょう(他に牛乳1本、果物1T個、芋1T、油も1T程度) と進める、日本の糖尿病食事指導法は、日本人だけでなく世界中に誇れる食べ方だと思いませんか?


 GI値の低い主食をしっかり取り、食物繊維の多いおかずを組み合わせることが、菓子パンや間食のドカ食い、隠れ食いを予防することにもなります。

 この方が次ぎの食事まで、空腹感を感じることなくキープできるからです。

(失敗している患者さんの多くは、ご飯は食べちゃいけないと、主食を減らし、その結果間食に走っているケースが多いのです。)


 おそらく、宮本さんもそのようなお食事内容に変わっていったんではないでしょうか?
(それとも、高たんぱく、高脂肪食の食べ方をされたのでしょうか?)


「可愛い保健師eriさん 奮闘記!! 」の妊婦さんの話に戻せば、

「郷に入ったら、郷に従え」の食べ方をしていると、日本人にアメリカの食事はあわないのです。


 宮本さん、素朴に疑問とご提案をしてくださいましたことに、感謝申し上げます。
宮本さんのような書き込みを、実はお待ち申し上げていたのですよ。

 それと、「可愛い保健師eriさん 奮闘記!!」の中にも書きましたが

まじめに食事療法に励んでも、エキセントリックになったり、悩み事を抱えてメンタル状況がよくないと、交感神経優位になっていますので、血糖値を上げてしまうアドレナリンなどのストレスホルモン分泌過剰から、血糖コントロールが悪かった患者さんを何人も見てきました。

 カウンセリングを実施して悩みを解決したり、笑っていただくことで血糖上昇を抑制できたことも経験として感じています(研究として行ってきました)。

 イライラせず、愉しみながらできる食事療法というのを私たち医療者は目指していかないとと思っています。


(注)カーボカウントについての補足です・・・YAHOO! 智恵袋 から
ベストアンサーに選ばれた回答olddanukiさん の回答です。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1329614708


カーボカウントを実践している1型糖尿病患者です。

 カーボカウントは、基本的には、強化インスリン療法を行ってる1型糖尿病患者が、摂取する炭水化物量とインスリン単位を決定するための手法です。
日本国内では、まだ、公式な治療法としては認められておらず、一部の糖尿病専門医のグループが研究を続けながら、国内普及を進めているところです。

 2型糖尿病でインスリンを使っている人にも適用可能ではありますが、自己分泌インスリンとのバランスが難しいので、必ず、医者の指導の下に実施して下さい(本に書いてあるのは、あくまでも、1型糖尿病患者向けですので、2型の人が本の通りにやると、かえって血糖コントロールを悪化させます)。
と言っても、カーボカウントを正しく理解している医者は少ないので、指導してくれるところも少ないとは思いますが・・・

 もともと、カーボカウントは1型糖尿病患者の食事計画として研究されたもので、その後、アメリカでは、食品交換表の代わりに2型糖尿病の食事療法にも応用されるようになったものです。

 日本での食事療法では、現在のところ「食品交換表」が使われていますが、これは、これまでの日本人の2型糖尿病が肥満(並びに、他の生活習慣病)と密接に関わり合っており、単に「炭水化物管理」だけでは解決できない問題を抱えているからです。

 私も、食事療法のひとつの指針として、投薬を受けていない2型糖尿病の方がカーボカウント(基礎編)を実践することに、何ら異存はありませんが、「食品交換表」に基づく食事療法(=摂取カロリーコントロール)でも、指示通りの単位配分すれば必然的に炭水化物管理(全体の55~60%)ができるのですから、あえて、カーボカウントに切り替える必要はないと思っています。

 特に、肥満型の2型糖尿病の患者が、炭水化物管理だけに注目して、カロリーコントロールを疎かにしてしまうと、かえって逆効果になりかねません。

 患者ご自身の、体質、糖尿病のタイプ、血糖コントロールと耐糖能の状態、投薬状況など、多面的に検証した上で「食品交換表」によるカロリーコントロールが適切なのか、カーボカウントによる炭水化物管理で十分なのかを、お医者さんとよく相談された上で決めることです。



カーボカウント法は指導者の下で、血糖測定をこまめに実施しながら取り組む雲ことが必須だと思います。


カーボンカウントについてはこちら
http://ykeiko.at.webry.info/200909/article_10.html



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この記事へのコメント

  • sho

    山内さま。

    宮本です。

    丁寧にお答えいただき、ありがとうございました。

    後ほど、私も本文に書こうと思います。

    まずは、御礼までに。
    2009年09月15日 10:55

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