「可愛い保健師eriさん 奮闘記!! 」から繋がった 糖尿病の食事コントロール カーボンカウントの話

「可愛い保健師eriさん 奮闘記!! アメリカ在住の妊婦さん 糖尿病の食事でパニック!! 」シリーズをかくきっかけとなったのは、別の仲間とのブログに彼女の体験ルポがあった時、患者さんが理解できていない状況での栄養指導方法でよく起こる困った事例だなと感じました。
「言葉の通じない国での出来事だから・・・」でしょうか?
言葉の通じる日本においても、医療者の説明不足や技術不足、受け手の患者さん側の理解不足や受け止め方の違い・・・などなどで同様なことは起こっています。

そのまま書き込んでおくことで、きっとアクセスしてくる方がいるだろう
そんな期待を持って
eriさんの許可をいただいて、シリーズ化していました。

そんな期待に応えてくださったのが、ご苦労の末、信頼できる先生にめぐり合え、カーボカウント法を実践され、薬からも離脱できたとおっしゃる、宮本さんです。

 その後、彼の足跡をたどって、宮本さんのブログ「セルフ コントロール ラリー」を訪問しました。
http://rise-up.at.webry.info/

宮本さんは私の書き込みに対し、「糖尿病の食事療法についての論議…」と言うテーマで同じ関心を持つ皆さんに論議の場を立ち上げてくださいました。
http://rise-up.at.webry.info/200909/article_9.html

何人もの方が、この論議に参加しています。
私自身も大変勉強になりました。
 
宮本さんご自身が、SMBGでの確認しながらカーボカウントを実践し、確実に血糖コントロールがよくなるということを体験されています。

アメリカの妊婦さんの例は、きちんとしたカウボカウントの指導を受けていない中で、混乱に陥ってしまっている状況だと思います。

したがって、友人の保健師eriさんも、自分から進んでジョスリンの栄養士さんのセミナーを受講しに行くという行動を起こしました。

結果は、すぐには受け入れられない内容でした。
それは食習慣の違いもあるし、今まで知っていた自分の景観とかけ離れたものでもありました。
なるほどと思うところもあれば、やっぱり本当にそれでいいの?・・・と
 
でも、彼女は行動を起こしたのです。
困っている友人のために。

 何らかの刺激に対して行動を起こす。これが波及効果だと思います。

一昨日、eriさんからメールが来ました。
「カーボカウント、日本人にはきついような印象を受けますが
効果があるのですね

情報ありがとうございました
彼女ももうすぐ(あと2週間くらい)で予定日を迎えます
最近は「肉が食べたくなってきた!」と言ってました

今回のことをきっかけに、もし産後糖尿病が治っても
食事に対する意識は変わるでしょうね。」



カーボカウントは、きちんと取り組めば必ず答えが返ってくる方法だと思います。
それは、SMBGでの確認あることが重要、
実践した患者さんそれぞれが一番はっきりと確信されていることでしょう。
SMBGでの確認しながらカーボンカウントを実践し、確実に血糖コントロールがよくなる。

私の友人も、ドクターに進められ、カウボンカウントの指導を数例はじめました。

宮本さんのように成果を上げた患者さんもいますが、カウントがうまくいって改善したと言うよりは、学習をした時点で、自分の食べていた間食類にビックリしてそれらをやめた結果としての改善効果のような方もいます。

本当に2型糖尿病の患者さんの効果がカウボカウントの純粋な効果を示したという事例を集めるには、色々なバイヤスがあって、難しいだろうと感じています。

私の本意は 宮本さんのブログにも書きましたが
「イライラせず、愉しみながらできる食事療法というのを私たち医療者は目指していかないとと思っています。」ということと

 同時に、「外国の論文や報告を表面だけかじって、カーボカウントや、グリセミックインデックスを声高々に唱え、栄養指導を難しくしてはいけない」と思っているということです
 患者さんが迷わずに、しかも難しいと思わず、愉しんで実践できるような方法を、私たち栄養士が提供できないと、という考えが根底にあります。

そういう意味で、私たち医療者は、患者様から学ぶことがほとんどです。
私自身も、病院、健診センターでの病態栄養相談室の中で、患者さんの取り組みの中からたくさんのことを教えていただきました。

 今回、宮本さんのメッセージで本音で語れる場ができたこと、本当に良かったと思います。

 >事実はひとつ、糖質が血糖値を上げるということ
それにつきますね!(宮本さん)

>食べること…、これは生きることに等しいのです。
>何を食べるのか…、これは人生の質に大きく係わりあっています。(宮本さん)

その通りですね。

私の孫は、1歳6ヶ月の時に腎臓の病気が見つかりました。
両腎性にダメージが強く、とても10歳まではもたないと診断されました。

腎不全はプロテインカウント食です。
腎不全の患者さんの低タンパク食への取り組みも、透析遅延への期待度も高く、食事コントロールがすぐに体調に反映するので、成分表管理をきちんとされる患者さんは少なくありません。

そういう意味ではカーボカウントと同じかなと思います。

子どもには低タンパク食での好ましい改善例がないからと言う理由で、通常はドクターOKは出ません。やはり小児科の担当医は反対でした。

しかし、手術を執刀して下さった泌尿器科の先生は、おばあちゃんが実践されてきたのだから、やってみましょうとおっしゃってくださったのです。

お陰さまで、現在中学二年生
いまだ、低タンパク食を愉しみながら
移植の、心配も透析もなく
毎日プロテインカウントを続けています。
 
話がそれてしまいましたので、孫のことは別のところで、またご紹介します。


糖尿病も、腎不全も、カウントすることで効果が手にとるように見え、それが確実なものだという体験を通して、取り組むことができるようになるようです。


 そのきっかけ作りがしっかりでき、そして、それを少しでも愉しみながら遂行できるように係わることのできる栄養士が増えてくれることを祈っています。


 皆さんの考え、感想、コメントもお待ちしています。

ただし、宮本さんも私も、実名と立場を明らかにしてお話ししていますので、個人に対する誹謗や中傷があった場合には削除させていただきます。

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この記事へのコメント

  • sho

    山内さん、丁寧な返答ありがとうございます。
    宮本です。

    本当にお忙しいところ、お答えいただき恐縮です

    山内さんの仰るように、≪難しいと思わず、愉しんで取り組め≫、そして結果が期待できるのが本当の栄養指導ですね。

    そのためには、現場の栄養士さんの「誤解」、患者の「誤解」、双方を解かなければならないと思います。

    それには、まず、糖質に関する考え方を整理することだと考え、「食事に関する論議②」を書きました。

    合わせて、こちらもご覧いただき、ご意見等賜りたいと思います。

    糖尿病への理解を深め、患者自身がコントロールを手中にするためにも、皆さんに、この論議に加わっていただきたいと思います。

    今後とも、宜しくお願い致します。








    2009年09月20日 11:12
  • ykeiko

    宮本さん
    書き込みありがとうございます。

    私たち医療従事者は
    ベースになる学問、知識
    のありますが

    多くは、日々の臨床の中で
    患者様とのかかわりから
    体験し、学ぶことが多いのですよ。

    机上の学問だけでは
    患者様に寄り添うことができるように離れません

    是非、体験から得られた真実を、学びとしてご提供いただけたら嬉しいです。

    うまくいったことも、失敗したことも
    >糖尿病への理解を深め、患者自身がコントロールを手中にするための

    手助けになっていくと思います。
    2009年09月21日 05:38

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