正義の罠にはまらないで! 盛岡市の 「応急給食」対応の見直しを

横浜私立大学付属市民総合医療センターの 若林秀隆先生がお書きになっているブログ「リハビリテーション栄養・サルコペニア 」2011年4月10日日曜日の日記に

「盛岡市の応急給食に異論」ということが書かれていました。
http://rehabnutrition.blogspot.com/2011/04/blog-post_10.html

友人からの紹介で読んでみてビックリ!

考えるところがあり、先生のご了解を得て、内容を転記させていただきました。

学校給食のおかずを3品から2品に…
その理由とは?

市教育委員会学務教職員課の「盛岡でも被災地の痛みを分かち合えたらいい。摂取する熱量は減るが、家庭で十分な食事を取ってほしい」ということです。

財団法人岩手県学校給食会長 発令の文書が流れたことが背景にあるのかもしれないということですが
http://www.igk.or.jp/pdf/top-20110316.pdf

物流が不安定なのは事実でしょうが、正義の名を借りて「被災地の痛みを分かち合う」言った言い分で、お数を減らすことを強要すべきではないと、私自身も考えます。

「子供にしっかり栄養を取ってもらうのが給食の目的」
「物資は不安定だが、食材を変えてでも提供していきたい」

こういう考えが本来の姿であると思いませんか?

若林秀隆先生の異論にも、新聞記事に記載されている一関市や、二戸市の学校給食センターの異論にも大賛成!!

一日も早く「盛岡市の応急給食」の見直しをしていただきたいと思います。

どうにも物資が賄えないのであれば
こんな正義を振りかざさず
市職員の給食や食堂を休んでも、学校給食に回すべきでしょう。

画像















横浜私立大学付属市民総合医療センターの 若林秀隆先生の日記

「盛岡市の応急給食に異論」

盛岡市内55の小中学校は、被災地への配慮と物流の不安定さから、給食のおかずを通常の3品(汁ものを含む)から2品に減らす「応急給食」を順次実施するそうです。4月8日の付の河北新報を添付します。下記のHPは朝日新聞:岩手の4月8日の記事です。

盛岡市内で応急給食を実施
http://mytown.asahi.com/iwate/news.php?k_id=03000001104080005

私が調べた範囲では、盛岡市以外に応急給食を実施している教育委員会はありません(もしありましたら、ぜひ情報のご提供をよろしくお願いいたします)。なぜ食育の点でも栄養管理が大切な小中学生をターゲットにしているのでしょうか。この応急給食では、栄養価の基準を当然満たせないはずです。

物流が非常に不安定なために十分な給食の提供ができないというのであれば、おかずが減る日があってもやむを得ないかもしれません。小中学校に限らず、医療・福祉施設でも物流が不安定であったり栄養材の供給が不十分であったりという中で何とかやりくりしています。その分、おかずを増やす日もあることで対応すればよいと考えます。

しかし、河北新報の記事にある、市教育委員会学務教職員課の「盛岡でも被災地の痛みを分かち合えたらいい。摂取する熱量は減るが、家庭で十分な食事を取ってほしい」というコメントは、全く理解できません。

①盛岡市の小中学生が被災地の痛みを分かち合うことは必要でしょうか。そもそも小中学生が被災地の痛みを分かち合う必要はないと私は考えます。どうしても盛岡でも被災地の痛みを分かち合いたいのであれば、小中学生のような弱者ではなく、盛岡市の公務員が最初に分かち合うべきでしょう。盛岡市役所など行政関係のすべての食堂はもちろん、痛みを分かち合うために休業しているのでしょうね。

②小中学生が被災地の痛みを分かち合わせるとしても、その方法として給食のおかずを2品に減らすことが必要でしょうか。道路網はそれなりに復旧してきましたので、授業を1日休みにして、盛岡市の小中学生が順番に被災地の避難所や小中学校に行って、被災地の現場を見て被災した小中学生の話を聞くことのほうが、学習効果は格段に高いと考えます。おかずが少なくなることで、どれだけ被災地のことを理解できるようになるのでしょうか。

③物流が非常に不安定であれば、すべての小中学生が家庭で十分な食事を取ることは無理でしょう。その分、小中学校こそ、家庭で十分な食事を取ることができなのであれば、給食で栄養バランスのとれた十分な食事を取れるようにしましょうと逆に1品増やす対応をすべきだと考えます。同じ河北新報の記事にある一関市学校教育課の「子供にしっかり栄養を取ってもらうことが給食の役目」というのが当然でしょう。

④栄養価の基準を満たせない給食を提供しているのであれば、それに見合った授業内容にしなければいけません。例えば従来と同じような体育の授業を実施して、小中学生が怪我をしたり体重減少などの発育不良を認めたりしたら、その原因の1つは応急給食です。リハ栄養的には、適切な食事なしに適切な運動やスポーツはありえません。その責任は当然、盛岡市教育委員会にもあります。

盛岡市以外に応急給食を実施している小中学校の情報がないことからも、物流が非常に不安定なために十分な食材を確保できないということが応急給食の最大の理由とは思えません。盛岡市教育委員会の「被災地の痛みを小中学生に分かち合わせよう」という考えが最大の理由でしょう。それなら、上記のように応急給食という対応は全く間違っています。盛岡市の小中学生のために、1日も早い応急給食の中止を強く要望します。

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この記事へのコメント

  • eri

    物資不足が本当の理由だと思います。けど、その理由(いいわけ?)が納得いかないです。食べ物、給食のために援助できないのかな?おなかも心も満たしてあげたいです
    2011年04月13日 03:54
  • ykeiko

    eriさん
    コメントありがとうございました。
    本当に、都合のいい言い訳ですよね。
    物資がないから我慢しろ、それが美徳だっていう考えは、戦時中みたいでしょう。
    子供たちは成長期、物資が届かない中でも何とか工夫を!
    学校給食には優先的に物資が回るよう、他の給食期間に依頼通達をしたというならわかるのです。
    なかには、学校給食が頼りの家庭もいるのが現実です。
    ひもじさはトラウマの1つになるのですよ。美徳名言い訳で片付けないで欲しいですね。
    2011年04月13日 04:08

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